


|

「歯型を採る治療」のお話 |
バレンタインデーが近づいてきましたね。
チョコやお菓子を作る時に「型に流し込んで固める」という工程がありますが、気泡が入らない
ように流し込む作業というのは実は歯科でもよく行われる作業です。
歯型を採り、そこに石膏を流して模型を作り、その模型に合わせて詰め物や被せ物を作るという
流れの中である作業ですが、最近は少し進んだ治療に移ってきています。
今回は「歯型」にまつわる治療方法についてお話したいと思います。
歯型を採ることを「印象を採る」と言い、印象を採る材料を「印象材」と言います。
現在歯科で最もよく使われている印象材はかまぼこに使われているのと同じアルギン酸を主成分としています。
印象を採る時は息がしにくいなどの不快感があるかも知れませんが、そんな時には「これはかまぼこと同じ材料か」と思って下さい。少し楽になる気がするかも知れません。
アルギン酸印象材は使い勝手が良いので広く使われていますが、残念ながら緻密な所まで再現する精度はありません。
そこで精度を向上させるためにアルギン酸印象材と寒天を同時に使うのが一般的です。
型を採る時に少し熱いのが入りますよと声かけしますが、それは溶かした寒天を使う時ですね。
その他にも精密な印象が採れるシリコンゴム系の印象材など必要に応じて様々な物を利用します。
こうして可能な限り精密に採った歯型に気泡が入らないよう石膏を流し込んで模型を作ります。
その模型を使って10ミクロン(1ミリの1/100)以下の精度を目標に詰め物や被せ物を作ります。
このように歯科医療はこれまでいかに精密な物を作るかを絶えず追求してきました。
そして最新の治療法として「印象材で型を採って再現した模型に合わせて詰め物を作る」という
方法以外に「専用の口腔内カメラで写真を撮り、データ上で再現して詰め物を作る」といった方法も登場しています。
2つの方法の最大の違いは印象材を使わないという点です。
印象を採る時の気持ち悪さや息のしにくさが我慢できない方にとっては嬉しい方法の登場ですね。
ところがどんな方法であっても歯に汚れが残っていたり、歯肉が腫れて出血するようでは正確な
型がとれません。
治療中の歯磨き、歯石除去、歯と歯肉の衛生管理が大事なのはこのためです。
めぐみ歯科ではお口の状況、詰め物の材料や詰め物の形、患者様の希望に応じて一人一人に合った最適な方法で治療を行えるよう努めています。
治療方法やお口の衛生管理など不安や心配があればいつでもご相談くださいね
|

|
大阪府守口市 女性スタッフ 医療法人 恵富会 めぐみ歯科
|
|